React Nativeを使用した開発の開始(Fireタブレット)
Amazon Fireタブレットでは、Reactウェブ開発フレームワークを利用したオープンソースのモバイルアプリ開発フレームワークであるReact Native(英語のみ)がサポートされています。
React Nativeを使用して、Fire TV対応アプリをビルドする場合と同じようにFireタブレット対応アプリをビルドできます。どちらの場合も、同じランタイム環境とパッケージが必要になります。
新しいReact NativeアプリではExpoを使用できます。Expoは、人気の高いオープンソースの開発者ツールとサービスのセットで、React Nativeアプリのビルドとデプロイに使用されます。Expoの使用方法の詳細については、Build Expo apps for TV(英語のみ)を参照してください。
前提条件
React Nativeで開発を始めるには以下が必要です。
- Node.js: JavaScriptランタイム環境としてNode.jsを使用します。
- npmまたはYarn: これらのJavaScript用のパッケージマネージャーをインストールします。
- Android Studio: Android StudioをIDEとして使用して、Fire OSアプリをローカルでコンパイルして実行します。
Android Studioの構成
Android Studioとそのコマンドラインツールを構成する必要があります。
Android Studioを構成するには
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ANDROID_HOME
環境変数を設定します。OS固有の手順については、環境変数を設定する方法を参照してください。 -
仮想デバイスマネージャーからAndroidタブレットエミュレーターをインストールします。
Fireタブレット対応アプリのビルド
React Nativeを使用してFireタブレット対応アプリをビルドするには、expo
パッケージがインストールされた新しいプロジェクトを作成する必要があります。
新しいプロジェクトを作成するには
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コマンドプロンプトで、
expo
パッケージがインストールされた新しいReact Nativeプロジェクトを作成します。npx create-expo-app FireTabletDemo --template blank
Androidタブレットエミュレーターでのプロジェクトの実行
Androidタブレットエミュレーターでプロジェクトを起動して実行できます。
タブレットエミュレーターでプロジェクトを実行するには
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コマンドプロンプトで、使用できるAndroid仮想デバイス(AVD)の一覧を表示します。
emulator -list-avds
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Androidタブレットエミュレーターを起動します。
emulator -avd <タブレットエミュレーターの名前>
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プロジェクトディレクトリに移動します。
cd FireTabletDemo
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npx
を使用してアプリを実行します。npx expo start -a
アプリは、ローカル開発サーバーとExpo Goを使用してavd
エミュレーターで実行されます。Androidビルドを作成する必要はありません。
Fireタブレットデバイスでのプロジェクトの実行
Fireタブレットデバイスでプロジェクトを実行するには、まずadb
を使用してタブレットを接続する必要があります。
Fireタブレットデバイスでプロジェクトを実行するには
-
Fireタブレットを接続します。手順については、ADBを使用してFireタブレットに接続する方法を参照してください。
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adb
を使用して、デバイスが接続されていることを確認します。adb devices -l
アタッチされているデバイスの一覧が返されます。
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プロジェクトディレクトリに移動します。
cd FireTabletDemo
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ターゲットデバイスで開発版ビルドを実行します(たとえば、
-d KFTRWI
のように指定します)。cd FireTabletDemo npx expo run:android -d <デバイス名>
開発版ビルドはデバイスのandroid
ディレクトリ内にインストールされます。Androidビルドがタブレット向けに最適化されていることを確認するには、アプリのAndroidマニフェストファイルでAndroidのLeanback機能が使用されていることを確認します。
関連トピック
Last updated: 2025年7月22日