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React Nativeを使用した開発の開始(Fire TV)

React Nativeを使用した開発の開始(Fire TV)

Amazon Fire TVでは、Reactウェブ開発フレームワークを利用したオープンソースのモバイルアプリ開発フレームワークであるReact Native(英語のみ)がサポートされています。React Nativeには、もともと2020年にTV向けのサポートがいくつか追加されました。その後、メンテナンス性を高めるために、React Nativeのメンテナによってモジュールが別々のリポジトリに分割されていきました。結果として、TVサポートはReact Native tvOSという専用のプロジェクトに移動されました。

react-native-tvosプロジェクトは、既存のReact NativeアプリをTV上で動作させるように特に調整された、React Nativeのメインリポジトリのオープンソースフォークです。このプロジェクトにより、フォーカス管理やタッチ可能なコントロールへのアクセスなどのTVサポートがReact Nativeアプリに提供されます。

新しいReact NativeアプリではExpoを使用できます。Expoは、人気の高いオープンソースの開発者ツールとサービスのセットで、React Nativeアプリのビルドとデプロイに使用されます。Expoの使用方法の詳細については、Build Expo apps for TV(英語のみ)を参照してください。

React Nativeアプリの構築時に使用できる機能、デザイン、戦略の詳細については、Start building apps for TV with React Native(英語のみ)を参照してください。

前提条件

React Nativeで開発を始めるには以下が必要です。

  • Node.js: JavaScriptランタイム環境としてNode.jsを使用します。
  • npmまたはYarn: これらのJavaScript用のパッケージマネージャーをインストールします。
  • Android Studio: Android StudioをIDEとして使用して、Fire OSアプリをローカルでコンパイルして実行します。

Android Studioの構成

Android Studioとそのコマンドラインツールを構成する必要があります。

Android Studioを構成するには

  1. ANDROID_HOME環境変数を設定します。OS固有の手順については、環境変数を設定する方法を参照してください。

  2. 仮想デバイスマネージャーからAndroid TVエミュレーターをインストールします。

Fire TV対応アプリのビルド

React Nativeを使用してFire TV対応アプリをビルドするには、expoパッケージがインストールされた新しいプロジェクトを作成する必要があります。

新しいプロジェクトを作成するには

  • コマンドプロンプトで、expoパッケージがインストールされた新しいReact Nativeプロジェクトを作成します。

    npx create-expo-app FireTVDemo -e with-tv
    

Android TVエミュレーターでのプロジェクトの実行

Android TVエミュレーターでプロジェクトを起動して実行できます。

TVエミュレーターでプロジェクトを実行するには

  1. コマンドプロンプトで、使用できるAndroid仮想デバイス(AVD)の一覧を表示します。

    emulator -list-avds
    
  2. Android TVエミュレーターを起動します。

    emulator -avd <TVエミュレーターの名前>
    
  3. プロジェクトディレクトリに移動します。

    cd FireTVDemo
    
  4. npxを使用してアプリを実行します。

    npx expo start -a
    

アプリは、ローカル開発サーバーとExpo Goを使用してavdエミュレーターで実行されます。Androidビルドを作成する必要はありません。

Fire TVデバイスでのプロジェクトの実行

Fire TVデバイスでプロジェクトを実行するには、まずビルドのターゲットをTVにする必要があります。

Fire TVデバイスでプロジェクトを実行するには

  1. app.jsonで、isTVプロパティをtrueに設定します。

    {
      "expo": {
        "plugins": [
          [
            "@react-native-tvos/config-tv",
            {
              "isTV": true,
            }
          ]
        ],
        "name": "FireTVDemo",
        "slug": "FireTVDemo"
      }
    }
    
  2. Fire TVを接続します。手順については、ADBを使用してFire TVに接続する方法を参照してください。

  3. adbを使用して、デバイスが接続されていることを確認します。

    adb devices -l
    

    アタッチされているデバイスの一覧が返されます。

  4. プロジェクトディレクトリに移動します。

    cd FireTVDemo
    
  5. ターゲットデバイスで開発版ビルドを実行します(たとえば、-d AFTSSのように指定します)。

    cd FireTVDemo
    npx expo run:android -d <デバイス名>
    

開発版ビルドはデバイスのandroidディレクトリ内にインストールされます。AndroidビルドがTV向けに最適化されていることを確認するには、アプリのAndroidマニフェストファイルでAndroidのLeanback機能が使用されていることを確認します。


Last updated: 2025年7月22日